お知らせ・コラム

年末調整の変更点①

皆さんこんにちは。早いもので令和2年もあと2か月です。今日は年末調整の改正点のお話しを致します。

 年末調整は、1月から12月の、1年間の給与に対する1年間の所得税を再計算して、月々引いていた所得税が多かったら戻す、足りなかったら追加で引くものです。給与に対して種々の控除(差引く金額)を引いたのちに税率を掛けますので、控除する金額によって税額が変わります。その控除がいくつか変更になっています。

①給与所得控除、公的年金控除と基礎控除の改正

②合計所得控除の要件

③ひとり親控除、寡婦控除

④所得金額調整控除

等が変更点です。以下に変更点を、細かい点を書くよりざっくりとらえられるように書いてみます。         

 まず①ですが、給与所得控除、公的年金控除は、一律10万円引き下げられました。その代わりにどんな所得の方でも適用される基礎控除が10万円増えました。

 その為、給与所得、年金所得の方にとって、これだけならトータルでは変わりません。

ただ、給与・年金共に、高額所得者の場合の控除は少なくなり税負担が増えています。

 基礎控除というのは従来ですと所得額に関わらず一律でしたが、合計所得金額(例えば給与なら給与所得控除を引いた後で、他の控除を引く前)が2,400万円超から減っていきます。

次回は②以降をお話し致します。

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